流産(妊娠中の異常)

流産

腹痛と出血

症状

流産とは妊娠24週未満でおこってしまった分娩のことをいい、その状態や原因から、切迫流産、頸管無力症、習慣性流産の3つにわけられる。

切迫流産は流産の危険が迫っている状態で、性器出血や下腹部痛が主な症状である。

頸管無力症は妊娠中期以降に規則的な子宮の収縮がないにもかかわらず、子宮口が開いてやがて破水し、流産してしまうものをいう。

習慣性流産はつづけて3回以上自然流産を繰り返した場合をいう。


治療

切迫流産は、まず胎児が生存しているかどうかの確認をおこなう。胎児の心拍がない場合や、妊娠8週未満の場合は尿中のホルモンの測定、超音波検査などにより胎児の大きさを確認し1〜2週間経過観察をおこなう。胎児の心拍がある場合は、寝て安静にすることが第一で、出血が少量の場合は心配は要らないが多量に出血した場合は産婦人科を受診する。妊娠中期以降で子宮の収縮が起こっている場合は、収縮を抑える薬剤を使用するが医師の判断に従う。

頸管無力症の場合は、子宮口が開き始めたときに診断がつけば子宮頸管を縛る手術をおこなう。前回の妊娠で妊娠中期に破水して流産したことがある場合や、妊娠していないときも子宮口が開いている場合は予防的に、妊娠4〜5ケ月に頸管縫縮術をおこなう事もある。

習慣性流産の場合は子宮の異常、母親の合併症の有無を検査してその治療をおこなう。また、父親や母親に染色体異常があるために流産しやすい場合もあるので、その場合は、胎児の染色体の異常の有無を羊水検査で調べることができる。